根管治療中のピピピという音
- 2023年5月7日
- 根管治療(歯内療法)
根管治療中のピピピという音
こんにちは。豊中市の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、根管治療(歯の根の治療)中に聞こえるピピピという音についてお話いたします。
音の正体は、歯の根の長さを測定する機械
根管治療中に、ピピピという音が耳元から聞こえてくることはありませんか?
説明されることがあまりないと思われるその音の原因は、歯の根の長さを測定する機械です。
機械から音が鳴る理由
歯の根の治療は、まず、細い器具(ファイル)を根の中に入れ、根の先までの距離をはかります。
しかし、根の先端付近は直接見えないため、目視で根の長さを測定することはできません。
ではどのように測定するかというと、電気的根管長測定器(EMR)といい機械を使って測定します。
根の中に挿入した細い器具(ファイル)につなげると、”ファイル先端が根の先のどのあたりにいるのか”を教えてくれます。
この時のピピピという音は、”今器具が根の先端近くまできていますよ”と知らせてくれる合図です。
歯の根の長さの測定は、その後の根管治療にとても重要
根の長さの測定は、根管治療の比較的序盤に行います。
その長さを元に、根の中を綺麗にし、細菌を減らすために洗浄します。
この長さの測定の時点でエラー(長すぎたり短すぎたり)が生じると、後々の治療にも影響が生じるため、重要なステップであるといえます。
ピピピという音は、怖い音ではありません
お顔にタオルをかけた状態で耳元から音が聞こえると、不安になることもあるかと思います。
しかし、この音は何かトラブルが起こっているわけではなく、的確に治療を進めるために必ず通る処置ですので、心配いりません。
治療中の音や器具、使用する材料などについて、不明な点や不安なことがあれば、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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