曲がった根管の治療方法
- 2023年8月30日
- 根管治療(歯内療法)
曲がった根管の治療方法
こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、根管治療を行う時の湾曲根管(曲がった根っこ)の対処法についてお話いたします。
歯の根はまっすぐではなく曲がっていることが多い
根管治療は、細い器具を使って根の中を清掃する治療です。
そのため、根の形によって、難易度が大きく異なります。
直線的な根管→治療難易度:低い
湾曲している根管→治療難易度:高い
特に、フックのように先端で”キュッと”曲がっていると、根の治療の難易度は大きく上昇します。
術前の歯科用CTにより難易度は予測可能
通常のレントゲン写真とは異なり、CT画像は3次元的に歯の根の形を評価できます。
ある程度湾曲が予測される場合、その難易度をはかるためにも術前のCT撮影はとても有効です。
湾曲している歯の根の治療の注意点
湾曲に対して的確なアプローチができないと、以下のような問題につながります。
・本来の根の方向とは異なる方向に器具が進む
・細菌が生息している部分まで綺麗にできない
・治療で使う器具(ファイル)が折れる
特に、3つ目のファイルの破折は、どれだけ注意していても一定の確率で起こりえます。
しかし、術前に状態を把握し、注意深く治療を行うことで、ファイルの破折が起こる確率は下げることができます。
ニッケルチタンファイルを使うことで、湾曲した根管の治療も可能に
根管治療に使う器具は、年々進歩しています。
特に、ニッケルチタンファイルとよばれる根の中を綺麗にする器具は、より湾曲している根管に追従し、破折もしにくいものが登場しています。
髙井歯科クリニックでは、根の形や歯の状況に合わせて3種類のニッケルチタンファイルを使用しています
当院では、状況に応じて器具を使いわけています。
それによって、より効率的に、より安全に治療を行うことができます。
根管治療にかかる回数は、できるだけ少ない方が理想的です。
出来れば2回、少なくとも3回で根管治療を終えることが、根の内部への細菌感染を防ぎ、また患者様の負担を軽減することにもつながります。
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