こんにちは。豊中市の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、根管治療時に撮影するCT画像についてお話いたします。
CTのメリット:3次元的に歯の根の状態を確認できる
根管治療は、細い根の中に対する精密な治療です。
歯の根は単純なまっすぐな形態ではなく、曲がっていたり、枝分かれしていたり、非常に複雑な形態をしています。
そのような歯に対しては、通常の2次元のレントゲン写真に加え、CTにより3次元的な画像で診断を行います。
3次元的な画像診断によって、隠れた根管は無いか、どのように歯の根が曲がっているか、どこかに問題はないか、といったことを詳しく把握することが可能となります。
根管が複数本ある場合や、複雑な状況でのCT撮影は有用
CT撮影は、全ての歯に必須なわけではありません。通常のレントゲン写真で十分診断が可能な歯もあります。
よって、全ての歯で100%CTを撮影するわけではありません。
一方で、根管が複数本存在している歯、問題が複雑化している歯、外科的な治療が必要となる歯のような場合には、撮影するメリットが大きいため、CTの撮影を勧めさせて頂く場合もあります。
また、歯科で使用するCTは被ばく量が非常に低く、さらに当院で使用しているレントゲン機器は、より被ばく量の少ない最新の機器を取り揃えています。
監修者情報

院長 髙井 駿佑
経歴
- 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
- 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
- 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
- 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
- 2023年 髙井歯科クリニック 開院
資格
- 日本歯内療法学会 専門医
- 米国歯内療法学会 会員
- 日本外傷歯学会 認定医