根管治療コラム

こんにちは。豊中市緑地公園駅前の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。

前回は、歯ぐきのデキモノ(イボ)の原因についてお話いたしました。今回は、根管治療についてです。

皆さまは、大きなむし歯ができてしまい、歯の根の治療(根管治療)を受けたことはありますか?

根管治療とは、歯の内部(根の中)に対して行う治療のことで、むし歯が進行している場合に必要となることが多い治療です。

根管治療の目的

根管治療を行う目的には、以下の2つがあります。

  • ①根の先に膿ができる病気(根尖性歯周炎といいます)の治療とその発症を防ぐこと」
  • ②「痛みを取り除くこと」であるといえます。

上記の2つを達成するためには、「歯の中から細菌感染を取り除き、あらたな感染を防ぐこと」が必要です。

根管治療の注意点

歯の中は、神経の管が走行しており、そこに細菌(ばい菌)が入り込むと、歯の中の神経が炎症を起こして痛みがでたり、神経が死んでしまい、根の先に膿がたまって腫れたりしてしまいます。

感染?どこから?と思われるかと思いますが、主な感染の原因は、虫歯や唾液です。

唾液の中にも、実はとても多くの細菌がいます。

根管治療で最も重要なこと

根管治療は、根の中の感染を取り除く治療であるため、虫歯が残っている状態で根管治療をしたり、治療中に根の中に唾液が侵入してしまうと、新たな感染が生じてしまいなかなか治癒しない、場合によっては痛みが強くなることもあります。

このような事態を防ぐ為に大切なことは、“虫歯を完全に除去する”ことと、“唾液の侵入を防ぐ為に、ラバーダム防湿を行う”ことになります。

次回は、根管治療を成功させる上で絶対に必要となる、ラバーダム防湿についてお話します。

監修者情報

院長 髙井 駿佑

経歴

  • 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
  • 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
  • 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
  • 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
  • 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
  • 2023年 髙井歯科クリニック 開院

資格

  • 日本歯内療法学会 専門医
  • 米国歯内療法学会 会員
  • 日本外傷歯学会 認定医
clinic

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