神経を取ると歯がもろくなるのか
- 2023年4月18日
- 根管治療(歯内療法)
神経を取ると歯がもろくなるのか
こんにちは。豊中市緑地公園の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
前回は、歯の根の治療後のかぶせものについてお話いたしました。
今回は、歯の根の治療による歯の物性の変化についてです。
神経が無い歯=枯れ木のようにもろい?
歯の神経を取ると、中の水分がなくなり、もろくなってしまうという話を聞いたことはありますか?
実はこれは、我々歯科医師同士でもとてもよく聞く話です。
結論から申し上げると、”神経を取っても歯はもろくならない”といえます。
歯のもろさ=水分の含有量
歯のもろさとは、歯に含まれる水分の量に影響されます。
1990年のとある研究では、神経がある歯とない歯の内部水分量を計測したところ、両者の水分含有量の差はわずか2%以下だったと報告しています。
つまり、歯の内部の神経を取っても、歯そのもののもろさ(や硬さ)に変わりはないということが証明されています。
歯の根を取った歯が割れるのは、歯を削ったから
では、根管治療を行った歯が割れやすいのはなぜか。
その理由は、これまでのブログでもお伝えしたように、根管治療を行うにあたり、歯の内部を一定量削る必要があるからです。
しかし、近年では根管治療に使用する材料の進歩によって、できる限り歯を削らずに治療できる方法が広まっています。
当院でも、マイクロスコープ等の様々な機器を取り揃え、歯を残すためにベストな環境で治療にあたっています。
歯を抜かずに自分の歯を残したい方、他院で歯を抜かないといけないと言われた方は、ぜひ一度ご相談ください。
〔 歯 残す 治療法 マイクロスコープ ラバーダム 豊中 歯科医院 〕