治療器具の消毒と滅菌
- 2023年4月30日
- 根管治療(歯内療法)
治療器具の消毒と滅菌
こんにちは。豊中市の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、治療で使用する器具の消毒と滅菌についてお話いたします。
ニュースでも取り上げられた、歯科用器具の使いまわし
数年前、歯科医院での治療で使うタービン(歯を削るための器具)を、複数の患者様で使いまわしているという報道があり、一時多くの患者様から”しっかりと一人一人使うたびに滅菌をしているのか”とお問い合わせ頂くことがありました。
歯科治療で使用する器具の多くは患者様のお口の中に入ります。
唾液中には、非常に多くの細菌が生息しているため、そのまま器具を他の方に使用することは、衛生上決してあってはならないことです。
当院では、ミラーやピンセットはもちろん、歯を削るタービン等も全て世界最高水準のクラスB滅菌機で個別で滅菌しています
当院では、歯を削る器具はもちろん、ミラーやピンセットなどの滅菌も徹底して行っています。
また、滅菌機(器具の滅菌を行う機器)も、ヨーロッパ基準に則った世界最高水準のクラスB滅菌機を導入しており、全ての患者様に安心して治療や定期検診を受けて頂けるよう、環境を整えております。
なぜ、滅菌をせず器具を使いまわす歯科医院があるのか?
理由① 滅菌すること自体にコストがかかるから
滅菌することは、非常にコストがかかります。滅菌機自体にもランクがあり、高水準のものはそれ自体がかなり高額な機器です。
また、滅菌するパック(袋)や洗浄液などにも常にコストがかかります。
理由② 滅菌する手間がかかるから
器具の滅菌は、単に機械に入れてスイッチをONにするだけではありません。
器具の素材によって、事前に漬ける薬液を変え、洗浄して感想させ、パッキングし、並べて滅菌機へ入れて滅菌にかける必要があります。
この工程自体に人手が必要となります。
しかし、医療機関である以上、コストや手間を理由に、安全性を犠牲にすることはあってはなりません。
院長である髙井駿佑は、第二種滅菌技師という、院内感染や滅菌に関する資格を有しており、院内の感染や器具の滅菌に関する知識のアップデートも常に行っています。
患者様からは決して目に見えるわけではありませんが、安心して歯科医療を受けて頂くためには、高いレベルでの滅菌・消毒を徹底して行うことが何よりも重要であると考えています。
〔 歯科医院 器具 滅菌 消毒 滅菌機 クラスB 豊中 歯科 〕