根の治療は、過去に治療を受けた歯の再治療の方が成功率が下がる|大阪府豊中市の歯医者・歯科|【公式】髙井歯科クリニック

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歯科コラム

根の治療は、過去に治療を受けた歯の再治療の方が成功率が下がる|大阪府豊中市の歯医者・歯科|【公式】髙井歯科クリニック

根の治療は、過去に治療を受けた歯の再治療の方が成功率が下がる

根の治療は、繰り返すと成功率が下がる

こんにちは。豊中市の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。

今回は、根管治療を何度も受けることのデメリットについてお話いたします。

 

初めて受ける根の治療の成功率は90%以上

海外の文献では、初めて根の治療を受けた歯の根管治療の成功率は、90%以上という高い数値が報告されています。

初めて根の中を触る治療を、Initial Treatmentといいます。

Initial Treatmentでは、根の中の状態が手つかずのまま(必要以上に破壊されていない)ので、適切な器具操作を行えば、根の中の細菌を綺麗に取り除くことができます。

 

過去の治療のやり直しの成功率は70-80%

一方で、過去に一度行った治療のやり直し(再治療)の成功率は、70-80%とInitial Treatmentと比べて下がります。

再治療のことを、Re Treatmentといいます。

Re Treatmentでは、1度目の治療で詰めた材料を取り除く必要があり、治療自体がより複雑となります。

また、歯の根の元々の形態が破壊されている、歯の内部に穴があいているなどの問題が起こっている場合、成功率は50-60%とさらに下がります。

 

日本の根管治療の成功率は50%以下

上記は、主に海外の文献から紐解いた成功率です。

海外の根管治療は、基本的にはラバーダム防湿を行い、根管治療の基本をしっかり押さえた治療の結果です。

一方、日本の一般的な保険診療で行われる根管治療の成功率を調べた報告では、その成功率は30-50%と非常に低いことが報告されています。

再発する確率が70%以上というものもあります。

つまり、せっかく治療を受けたのにもかかわらず、10本中7本は数年後に再治療がなされていることになります。

 

次回は、なぜ日本の根管治療の成功率が低いのかについてお話しています。

 

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