根管治療をした歯はいつまで様子をみる?
- 2023年7月2日
- 根管治療(歯内療法)
根管治療をした歯はいつまで様子をみる?
こんにちは。豊中市緑地公園駅の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、根管治療後の経過観察期間についてお話いたします。
根管治療を受けた歯は、経過観察が必要
根管治療を受けた歯は、奥歯(前から4番目の歯よりも後方)であれば基本的にはかぶせもの(クラウン)による修復が必要です。
理由は、歯の破折(歯根破折)のリスクを下げるためです。
では、根管治療を終えた歯は、どのタイミングでかぶせ物を入れればよいのでしょうか?
基本的には、根管治療を行った歯は、一定期間の経過観察期間を設け、治癒あるいは症状の消失を確認できたタイミングで、かぶせ物の治療に移行します。
少なくとも3ヶ月は経過観察が必要
根管治療後の経過観察期間は、少なくとも3ヶ月は必要であると言われています。
この3ヶ月という期間は、根の先の膿が治った場合、骨が元に戻り始めるのに最低限必要な期間です。
では、この期間中ずっと歯が入らない咬めない状態で過ごすかというと、そうではありません。
根管治療後1ヶ月程度経過した段階で、症状がなければ、一度仮歯(樹脂のかぶせもの)をつくり、装着します。
症状がしっかりと消失して感覚が戻るためには6ヶ月が必要
しかし、レントゲン的に変化が認められても、患者様の感覚が戻るにはもう少し期間が必要です。
過去の研究では、およそ6ヶ月の期間が必要と言われています。
よって、根管治療後3ヶ月の時点でも違和感やひびく感覚が強くのこっている場合、さらに3ヶ月、追加で経過観察を行います。
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