根管治療コラム

こんにちは。豊中市緑地公園の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。

前回は、歯の根の治療後のかぶせものについてお話いたしました。

今回は、歯の根の治療による歯の物性の変化についてです。

神経が無い歯=枯れ木のようにもろい?

歯の神経を取ると、中の水分がなくなり、もろくなってしまうという話を聞いたことはありますか?

実はこれは、我々歯科医師同士でもとてもよく聞く話です。

結論から申し上げると、”神経を取っても歯はもろくならない”といえます。

歯のもろさ=水分の含有量

歯のもろさとは、歯に含まれる水分の量に影響されます。

1990年のとある研究では、神経がある歯とない歯の内部水分量を計測したところ、両者の水分含有量の差はわずか2%以下だったと報告しています。

つまり、歯の内部の神経を取っても、歯そのもののもろさ(や硬さ)に変わりはないということが証明されています。

歯の根を取った歯が割れるのは、歯を削ったから

では、根管治療を行った歯が割れやすいのはなぜか。

その理由は、これまでのブログでもお伝えしたように、根管治療を行うにあたり、歯の内部を一定量削る必要があるからです。

しかし、近年では根管治療に使用する材料の進歩によって、できる限り歯を削らずに治療できる方法が広まっています。

当院でも、マイクロスコープ等の様々な機器を取り揃え、歯を残すためにベストな環境で治療にあたっています。

歯を抜かずに自分の歯を残したい方、他院で歯を抜かないといけないと言われた方は、ぜひ一度ご相談ください。

監修者情報

院長 髙井 駿佑

経歴

  • 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
  • 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
  • 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
  • 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
  • 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
  • 2023年 髙井歯科クリニック 開院

資格

  • 日本歯内療法学会 専門医
  • 米国歯内療法学会 会員
  • 日本外傷歯学会 認定医
clinic

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