こんにちは。豊中市緑地公園の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
前回は、歯の神経を取る治療についてお話いたしました。今回は、歯の神経を取らない治療についてお話いたします。
大きなむし歯=神経を取る?
むし歯が大きいから神経を取らないといけないかというと、必ずしもそうとは言い切れません。
なぜかというと、「むし歯が大きくても、歯の中の神経は生きている可能性がある」からです。
患者様の症状をお聞かせいただき、歯の検査を行ったうえで、歯の神経を取るのか、取らないのかを総合的に判断します。
痛くないのに神経を取る必要はあるのか
患者様のお話を伺うと、「むし歯で痛みもなかったのに、神経を取られた」という話を耳にすることがあります。
結論から申し上げると、”痛みが無くても神経治療が必要”な場合もあります。
前回のブログでもお伝えいたしましたが、むし歯が進行しても、必ずしも痛みを感じるとは限りません。
気付かぬうちに神経が死んでしまい、根の先で膿を形成してしまうこともあります。
そのような場合には、たとえ痛みがなくとも、早めに神経を取る治療(根管治療)を行うことをお勧めいたします。
次回は、歯の神経を残すメリット、取るデメリットについてお話いたします。
監修者情報

院長 髙井 駿佑
経歴
- 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
- 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
- 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
- 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
- 2023年 髙井歯科クリニック 開院
資格
- 日本歯内療法学会 専門医
- 米国歯内療法学会 会員
- 日本外傷歯学会 認定医