根管治療コラム

こんにちは。豊中市の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。

今回は、根管治療を受けた後の注意事項についてお話いたします。

根管治療後は、硬いものを咬まないように

根管治療中の歯は、歯の内部が空洞となっており、硬いものを咬むと響いて痛みや違和感が生じることがあります。

また、過度に強い力がかかると、治療中の歯が欠けてしまったり、最悪の場合根元から破折して抜歯となってしまう可能性があります。

根管治療を開始すると、基本的には対合歯(かみ合わせとなる反対側の歯)とは咬まないように調整しますが、できるだけ硬いものは避けていただくようお願いしています。

術後1時間は食事をあけ、粘着性のあるものは避ける

根管治療後は、仮封とよばれる仮の封鎖材料で穴を埋めます。

この材料は、お口の中の水分と反応し、徐々に硬化してきますが、硬化するまでに何か食べてしまうと、この仮の封鎖材料がすり減ったり脱離してしまいます。

封鎖材料が脱離すると、菌が入らないように配慮して治療を行った根管内に、唾液による感染が生じてしまいます。

仮封材料の多少のすり減りは問題ありませんが、完全に脱離してしまった場合には、早めに歯科医院へご相談ください。

根の治療後は、痛みや違和感が出る可能性がある

歯の根の治療(根管治療)後は、一定期間鈍い痛みや違和感を感じることがあります。

これは、根の治療がうまくいったかそうでないかに関わらず、一定の確率で起こりえます。

特に何か物を咬んだ時には、歯の内部が空洞となっているため、外部から力がかかった時に響いきやすくなります。

治療中の歯はとても気になると思いますが、できるだけ歯を安静にし、意図的に爪や指で歯を触ることは行わないようお願いしています。

監修者情報

院長 髙井 駿佑

経歴

  • 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
  • 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
  • 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
  • 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
  • 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
  • 2023年 髙井歯科クリニック 開院

資格

  • 日本歯内療法学会 専門医
  • 米国歯内療法学会 会員
  • 日本外傷歯学会 認定医
clinic

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