根管治療コラム

こんにちは。豊中市の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。

患者様から、他院で根管治療を終えて帰宅後、薬のニオイがするというご相談いただくことがあります。

今回は、根管治療で使用する薬のニオイについてお話いたします。

歯科で使う材料の中には、かなりにおいが強いものがある

根管治療では、様々な薬剤を使用します。

その日の根の治療を終え、最後に根の中にお薬を入れますが(貼薬:ちょうやく といいます)、貼薬につかう薬には、特ににおいが強いものがあります。

お口の中に漏れると危険性があるものも

においがある材料でも比較的安全性が高いものもありますが、基本的に直接お口の中の粘膜に触れることは望ましくありません。

特に、前回のブログでもお伝えしたペリオドンは、生体への刺激が非常に強く、封鎖している材料がとれてしまい歯の中の薬が漏れ出ると、触れた部分の歯ぐきの炎症を引き起こしたり、重症化すると歯ぐきが部分的に壊死する可能性もあります。

根の治療期間中は、できるだけ硬いものや粘着性のあるものは避けるように

身体にとって有害性の高い薬剤を使用しないことはもちろんですが、もうひとつ重要なこととして、歯を封鎖している材料が取れないようにすることが挙げられます。

そのためにも、歯の根の治療期間中は、できるだけ硬いものを咬まない、ガムやキャラメル、グミのような粘着性のあるものを食べない(封鎖材料が一緒にくっついてはずれてしまうため)というお願いをしています。

当院でも根管治療時に薬剤を使用しますが、体にとって害が強いものは使用しておりません。

もしも現在根管治療を受けている患者様で、お口の中から強い薬の味やにおいを感じる場合は、早めに歯科医院へ受診することをおすすめいたします。

監修者情報

院長 髙井 駿佑

経歴

  • 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
  • 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
  • 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
  • 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
  • 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
  • 2023年 髙井歯科クリニック 開院

資格

  • 日本歯内療法学会 専門医
  • 米国歯内療法学会 会員
  • 日本外傷歯学会 認定医
clinic

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