根管治療コラム

こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。

今回は、根管治療中の仮蓋についてお話いたします。

白い仮蓋は細菌の侵入を防ぐため

根管治療の期間中、歯に穴をあけた部分には仮の封鎖材料をつめて日常をお過ごしいただくことがほとんどかと思います。

この仮蓋には、歯の内部への細菌(唾液や食べ物など)の侵入を防ぐためのバリアの役割があります。

仮蓋にはいくつかの種類がありますが、一般的には白い硬めの粘土状の材料が使用されています。

仮蓋は水分と反応して徐々に硬化する

仮蓋の材料は、水分によって数時間かけて徐々に固まります。

固まる前に食事をして噛んでしまうと、固まり切っていない材料が大きく欠けたり取れたりしてしまいます。

治療直後少なくとも1時間、できれば4時間は、食事をあけていただくほうが安心です。

硬化した後も硬いものですり減りやすい

仮蓋の材料は、固まったあとも硬い食べ物などで徐々にすり減ります。

ここで重要なことは、”すり減っても一定の厚みが残っているかどうか”です。

細菌の侵入を防ぐためには、およそ3㎜の仮蓋材料の厚みが必要と言われています。

この3㎜の厚みが残っていれば、すり減っていても大きな問題にはなりません。

仮蓋が取れて放置してしまうと

仮蓋の材料が完全に取れると、根の中に食べ物が押し込まれ、新たな感染の原因となります。

特に、仮蓋がとれて数か月放置すると、逃げ場のない汚れからあっという間に根の中全体にむし歯が広がってしまいます。

仮蓋が完全に取れてしまった場合は、早めに歯科医院への受診をおすすめします。

監修者情報

院長 髙井 駿佑

経歴

  • 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
  • 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
  • 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
  • 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
  • 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
  • 2023年 髙井歯科クリニック 開院

資格

  • 日本歯内療法学会 専門医
  • 米国歯内療法学会 会員
  • 日本外傷歯学会 認定医
clinic

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