ご来院までの背景
右下奥歯の痛みがあるため、2ヶ月前にかかりつけの歯科医院で根管治療を開始しました。複数回治療を受けましたが、痛みが引くどころか日に日に強くなり、不安になり当院を受診されました。受診前日には、あまりの激痛のため大学病院の夜間診療を受診していました。根尖性歯周炎の急性炎症に対する必要な処置について解説しています。

実際のやりとり
はじめまして。髙井です、よろしくお願いいたします。現在右下奥歯に非常に強い痛みがあると伺っていますが、症状はどの程度でしょうか?
初めはじわじわ痛いぐらいでしたが、治療を続けるごろに痛みが増してきて、昨日はあまりに痛くて夜間に大学病院を受診しました。今も痛みが非常に強く、痛み止めをずっと服用していますがあまり効いていないような感じです。
そうだったのですね。食事や睡眠など、日常生活に支障が出てきたのはいつ頃からですか?
ここ1週間ぐらいは、何をしていても痛みが強くて、正直何も手につかない状態です。かかりつけの先生からは、痛みが引かないなら抜くしかないと言われましたが、専門的な治療が必要とネットで調べたら出てきて、髙井先生にお願いしたいと思いなんとかここまで耐えていた次第です。
わかりました。ありがとうございます。急性症状を起こしている状態は、治療をしてすぐに痛みが引くかどうかは正直わかりません。しかし、適切な処置を行えば、概ね24時間後には痛みは50%ぐらいは軽減してくれると言われています。
そうなんですね。なんとか痛みがマシになってくれると本当に助かります。
わかりました。それでは、治療を進めていくという形でよろしいでしょうか?
はい。お願いします。なぜ今治療を受けているのに治らないのでしょうか?
根管治療を続けていても痛みが引かない理由は様々ですが、根の問題のほとんどは根の中の細菌感染が原因です。つまり、治療を繰り返していても、根の中に細菌が残っていると治らないといえます。しかし、細菌というのは眼に見えるわけではないので、ラバーダムやマイクロスコープを使って、さらに虫歯もしっかり取り除いた上で、できる限り根の中をきれいにする、という処置が必要となります。
そうなんですね。ラバーダムは今回ネットで調べて初めて知りました。どんな処置を受けているかは治療されている時はよくわからないので、専門の先生にすべてお願いしようと思います。
わかりました。ありがとうございます。基本的には、初回はお話しを伺い治療のご説明をさせていただき、次回から治療スタートとさせていただいています。ただし、今回のように非常に痛みが強い場合は、痛みを取り除くことを優先して応急処置までさせていただきます。
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
こちらの患者様の実際の症例はこちらからご覧ください。
根管治療中だが激痛がありなんとかしたい【40代女性】他院で根管治療を開始したが、激痛が続き来院した患者様_症例46
※根管治療を受けているが続いている痛みについての詳しい解説はこちら
根管治療で通院中だが痛みが引かない原因は?考えられる5つの原因を専門医が詳しく解説>>
▼こちらの患者様の実際の治療動画はこちら
(マイクロスコープによる精密根管治療の動画が流れます)
執筆・監修者情報 髙井歯科クリニック 院長 髙井 駿佑Shunsuke Takai 根管治療(歯の神経の治療)を専門とし、マイクロスコープとラバーダム防湿を用いた精密根管治療を2,000件以上担当。大阪大学歯学部附属病院での研修後、医療法人晴和会うしくぼ歯科で副院長を務め、2023年に髙井歯科クリニックを開院。日本歯内療法学会専門医として、歯科医師向けセミナーの講師や専門誌・書籍の執筆も行っています。 経歴 資格 本記事は、髙井歯科クリニック 院長・髙井 駿佑(日本歯内療法学会 専門医)が執筆・監修しています。記事の内容は診療ガイドラインや学会発表・論文等をもとに作成していますが、症状や適切な治療方針には個人差があります。気になる症状がある場合は、自己判断せず歯科医院にご相談ください。




