根管治療時のCT撮影
- 2023年3月15日
- 根管治療(歯内療法)
根管治療時のCT撮影
こんにちは。豊中市緑地公園駅の歯科医院、髙井歯科クリニック院長の髙井です。
前回は、精密根管治療についてお話させて頂きました。今回は、術前に正確な診断を可能にする、歯科用CTについてお話していきます。
治療前の検査と診断
根管治療に限らず、どのような治療に共通していますが、治療を行う前にまずは検査を行い、そして診断を下す必要があります。
特に根管治療とは、その名の通り”根の中”にアプローチする治療です。
しかし、直接歯の根の中を治療前に見ることは不可能なため、術前の検査ではレントゲン画像が診断の材料としての主体になります。
通常のレントゲン(デンタルレントゲン)との違い
しかし、通常撮影するレントゲン写真は、二次元的な画像となるため、複雑な根の構造を正確に把握することは困難です。
そこで、従来のCTよりも被ばく量が少なく、より精密に三次元的な観察が可能になる、歯科用CTを使用します。
歯科用CTによる三次元的な評価により、根の先の曲がり具合、根の道筋の狭窄の有無、根の先の病変(膿)の広がり具合などを、術前に正確に把握することができます。
どのような歯がCT撮影の対象か
根管治療を行うすべての歯に必須というわけではありませんが、以下のような歯の治療の場合は、CTでの三次元的な検査をご提案させて頂く場合があります。
・過去に根の治療を受けたことがある歯
・根が複数本ある奥歯
・外科的治療が必要な歯
歯科で撮影するCTは被ばく量が非常に少ない上に、当院では再試飲のデジタルレントゲン装置を採用しています。
レントゲンやCTの安全性につきましては、過去のブログ記事をご覧ください。
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