根の先の外科治療 意図的再植術
- 2023年8月28日
- 根管治療(歯内療法)
根の先の外科治療 意図的再植術
こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、根の先の病変に対する外科的治療のひとつである、意図的再植術についてお話いたします。
意図的再植術とは
意図的再植術とは、歯を一度抜歯して(抜いて)、口腔外で病気の原因となっている根の先端部分を切除し、口腔内に戻す治療のことです。
一度抜いた歯を戻して大丈夫なのかと思うかもしれませんが、歯の根の表面には歯根膜という組織があり、この歯根膜が、一度抜いた歯を元に戻しても健康な状態を維持してくれます。
意図的再植術の適応
意図的再植術は、前回のブログでもお話した歯根端切除術と対をなす治療法です。
基本的に全ての歯が対象となりますが、主に”歯根端切除術が行えない歯”に適応する場合が多いです。
特に、第二大臼歯(親知らずを除く一番奥の歯)は、器具が届きにくいため歯根端切除術が適応外となり、そのような場合に意図的再植術を行います。
メリットとデメリット
メリット
・歯ぐきを切開したり縫合したりする必要がない
・歯がスムーズに抜ければ、処置時間は短い
デメリット
・歯を抜くことのダメージにより、将来的に歯の根が吸収する可能性がある
・治療後の治癒期間中に硬いものを強く咬む(当たる)と、脱臼して抜け落ちる可能性がある
・抜くときに歯が割れたり折れたりする可能性がある
意図的再植術は、歯根端切除術と併せて外科的歯内療法という言い方をします。
外科的歯内療法は、通常の根管治療では治らない歯を治療する次の一手です。
しかし、外科的歯内療法を成功させるためには、ある程度の経験と知識が必要です。
当院では、外科的歯内療法は自費診療のみで行っています。
詳しくは、歯科医師まで直接ご相談ください。
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