こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、根管治療が治らない原因として、ラバーダムを使用していないことについてお話いたします。
根管治療におけるラバーダム防湿の必要性
根管治療を行う際に最も気を付けなければならないことは、根の中に細菌が入らないようにすることです。
そのためには、ラバーダム防湿と呼ばれるゴムのシートを歯に装着し、唾液の侵入を防ぐことが必要です。
唾液中にはものすごい数の細菌が含まれているため、根の中に唾液が侵入すると、いつまでたっても細菌を減らすことができません。
ラバーダムがなしの根管治療が100%失敗するわけではないが…
ラバーダム防湿の使用率は、歯科医院全体の10%未満であると言われています。
しかし、ラバーダム防湿をしないからといって、全ての根管治療が失敗するわけではありません。
唾液の侵入が起こっても、根の問題が解決することもあります。
しかし、”根の中の菌を減らす”治療を行っているにもかかわらず、”唾液による根の中への感染”は、防ぐ方法があるのであれば行うべきであるといえます。
ラバーダム防湿があった方が、安全かつ治療をラクに受けられる
ラバーダム防湿のご説明を初めてされた多くの患者様は、「しんどくないかな」と不安に思うことと思います。
しかし、実際にラバーダムを受けられた患者様からは、「思ったよりラクに治療が受けられた」という声をいただくことが多いです。
また、ラバーダム防湿を行うことで、治療中に使用する薬液が漏れたり、小さな器具や材料を口の中に落とす心配もなくなり、安全に治療を受けることができます。
監修者情報

院長 髙井 駿佑
経歴
- 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
- 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
- 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
- 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
- 2023年 髙井歯科クリニック 開院
資格
- 日本歯内療法学会 専門医
- 米国歯内療法学会 会員
- 日本外傷歯学会 認定医