こんにちは。豊中市の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、根管治療(歯の根の治療)中に聞こえるピピピという音についてお話いたします。
音の正体は、歯の根の長さを測定する機械

根管治療中に、ピピピという音が耳元から聞こえてくることはありませんか?
説明されることがあまりないと思われるその音の原因は、歯の根の長さを測定する機械です。
機械から音が鳴る理由
歯の根の治療は、まず、細い器具(ファイル)を根の中に入れ、根の先までの距離をはかります。
しかし、根の先端付近は直接見えないため、目視で根の長さを測定することはできません。
ではどのように測定するかというと、電気的根管長測定器(EMR)といい機械を使って測定します。
根の中に挿入した細い器具(ファイル)につなげると、”ファイル先端が根の先のどのあたりにいるのか”を教えてくれます。
この時のピピピという音は、”今器具が根の先端近くまできていますよ”と知らせてくれる合図です。
歯の根の長さの測定は、その後の根管治療にとても重要
根の長さの測定は、根管治療の比較的序盤に行います。
その長さを元に、根の中を綺麗にし、細菌を減らすために洗浄します。
この長さの測定の時点でエラー(長すぎたり短すぎたり)が生じると、後々の治療にも影響が生じるため、重要なステップであるといえます。
ピピピという音は、怖い音ではありません
お顔にタオルをかけた状態で耳元から音が聞こえると、不安になることもあるかと思います。
しかし、この音は何かトラブルが起こっているわけではなく、的確に治療を進めるために必ず通る処置ですので、心配いりません。
治療中の音や器具、使用する材料などについて、不明な点や不安なことがあれば、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
執筆・監修者情報 髙井歯科クリニック 院長 髙井 駿佑Shunsuke Takai 根管治療(歯の神経の治療)を専門とし、マイクロスコープとラバーダム防湿を用いた精密根管治療を2,000件以上担当。大阪大学歯学部附属病院での研修後、医療法人晴和会うしくぼ歯科で副院長を務め、2023年に髙井歯科クリニックを開院。日本歯内療法学会専門医として、歯科医師向けセミナーの講師や専門誌・書籍の執筆も行っています。 経歴 資格 本記事は、髙井歯科クリニック 院長・髙井 駿佑(日本歯内療法学会 専門医)が執筆・監修しています。記事の内容は診療ガイドラインや学会発表・論文等をもとに作成していますが、症状や適切な治療方針には個人差があります。気になる症状がある場合は、自己判断せず歯科医院にご相談ください。


