背景と経過
食事中の歯の痛みを主訴に来院されました。
かかりつけの歯科医院では、歯の神経が生きているか死んでいるかの判断が難しいとのことで、様子見と伝えられていました。
歯の神経の検査結果から、右下の6番は歯髄炎の状態であり、根管治療が必要と診断。
可能な限り歯の切削量を少なくした根管治療を行い、最終修復物はジルコニアクラウンによるかぶせもので治療を完了しました。
痛みは根管治療後すぐに消失し、2年以上が経過していますが良好な経過をたどっています。
症例紹介



Drからの治療へのコメント
歯髄炎の症状は、完全に神経が死んでいるわけではないため、正確な歯髄診断が必要です。
本症例では、歯の神経治療が必要な状態であり、根管治療を実施しました。
治療後の再発を防ぐためには、根管治療だけでなく精密なクラウンによる補綴修復治療も重要であり、掲載しているように、ピッタリと歯に適合したクラウンを装着し、治療を完了しました。
治療詳細
| 主訴 | 食事をすると右下奥歯が痛い |
| 治療内容 | 右下大臼歯の精密根管治療 |
| 治療期間 | 2回(2週間) |
| 費用 | 154,000円(税込) |
| リスク・副作用 | 根管治療後には、痛みや腫れが起こる可能性があります。 症状の軽減には数か月の期間が必要な場合があります。 根管治療を行った歯は、歯の破折(垂直性歯根破折)のリスクが高まります。 |
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監修者情報

院長 髙井 駿佑
経歴
- 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
- 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
- 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
- 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
- 2023年 髙井歯科クリニック 開院
資格
- 日本歯内療法学会 専門医
- 米国歯内療法学会 会員
- 日本外傷歯学会 認定医





