根管治療コラム

こんにちは。豊中市の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。

今回は、根の治療の中断についてお話いたします。

根管治療の回数

根管治療は、歯科治療の中でも比較的回数がかかる治療です。

当院の根管治療の回数はおおむね2回から4回程度ですが、歯科医院によって基本的な治療回数は大きく異なります。

通院回数が増えると、どうしても歯科医院へ通うことが大変になる場合もあるかと思いますが、根の治療中に通院をやめてしまうことは、歯を残すためにはあまりおすすめできません。

治療の中断が長引くと、抜歯になることも

根管治療中の歯は、根の入口部分に仮の封鎖材料をつめている場合が多いです。

この封鎖材料がもしも残っていれば致命的な問題にならないこともありますが、多くの場合、数か月経過すると封鎖材料が脱離してきます。

そうすると、歯の内部に食渣(食べカス)が入り込みます。

しかも入り込んだ食渣は歯ブラシや歯間ブラシではなかなか取り切ることはできません。

その結果、歯の中深くに24時間食べ物が詰まっている状態となり、通常では起こりえない速度でむし歯が進行してしまいます。

どうしても通院が難しくなりそうな時は、一度ご相談ください

長期の出張やご家庭の都合で、どうしても根管治療中に通院期間があいてしまう場合もあるかと思います。

そのような場合には、通常使用する封鎖材料よりも強固な材料をつかって(樹脂を固める方法で)封鎖を行います。

基本的には1週間おき程度の治療を推奨していますが、もしも次回までに期間が大きく空くことが事前にわかっている場合は、遠慮せずお気軽にご相談ください。

監修者情報

院長 髙井 駿佑

経歴

  • 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
  • 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
  • 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
  • 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
  • 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
  • 2023年 髙井歯科クリニック 開院

資格

  • 日本歯内療法学会 専門医
  • 米国歯内療法学会 会員
  • 日本外傷歯学会 認定医
clinic

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