むし歯治療で使う白い樹脂(レジン)
- 2023年8月18日
- むし歯治療
むし歯治療で使う白い樹脂(レジン)
こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、むし歯治療で使う白い樹脂(レジン)についてお話いたします。
レジンの適応は小さなむし歯
一般的に、レジン充填(充填:つめもののこと)の適応は、むし歯の範囲が小さい場合であると言われています。
特に、以下のような場合に使用することが多い材料です。
前歯:歯と歯の間のむし歯
奥歯:咬む面に限局したむし歯
特に、過剰に力がかかる場合や、範囲が大きくなる場合には、長期的に見て詰め物が脱離するリスクも高まるため、第一選択とならないことが多くなります。
また、数年が経過すると、レジン自体の変色や材料の劣化など、デメリットが目立ち始めます。
近年ではレジン充填の適応が広がっています
近年では、”ダイレクトボンディング”という名目で、かなり広範囲のむし歯に対するレジン充填や、前歯の審美的な改善を目的とした治療が広まっています。
ダイレクトボンディングでは歯を削る量が少なく、また審美的にも優れており、歯にとってメリットの多い治療です。
一方で、長期的(5年10年)の経過を見た研究はあまり多くないため、審美的な変化や材料の耐久性などについては、他の材料に比べ信頼性に劣るともいえます。
奥歯の歯と歯の間は限られたむし歯にのみ適応可能
奥歯の歯と歯の間(隣接面)は、特にむし歯の再発が起こりやすい部位です。
小さな範囲であれば、レジン充填で修復しても大きな問題にはなりにくいですが、広範囲に広まっている場合や既に金属などの修復物が入っている場合、基本的にはレジン充填よりも、次回以降でお話する金属あるいはセラミックによる修復をおすすめしています。
理由は、歯と歯の間を完全に隙間なく詰めるのは非常に難しく、また材料の劣化やプラークの付着のしやすさから、二次むし歯になるリスクが高いからです。
レジン充填は、むし歯治療で最もよく行われる治療のひとつです。
比較的小さなむし歯の適応となることが多く、歯を削る量を抑えて治療をできるメリットがあります。
しかし、材料自体がそこまで強くないため、特に奥歯に使用する場合は注意が必要です。
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