歯周病が治りにくい方
- 2023年3月26日
- 歯周病
歯周病が治りにくい方
こんにちは。豊中市緑地公園駅の歯医者(歯科医院)高井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
前回は、リグロスやエムドゲインを使った歯周組織再生療法についてお伝えいたしました。今回は、歯周病が治りにくい方の特徴についてです。
そもそも歯周病は治る病気なのか?
結論から申し上げますと、歯周病は完全に治る病気ではありません。
前回お伝えしたような再生療法が適応な部位については、元の健康な状態に戻りますが、必ずしもすべての歯に再生療法を行うことができるわけではありません。
歯周病治療のゴール
歯周病治療のゴールのひとつは、「歯周病が進行しないような環境をつくること」であるといえます。
歯周病は慢性疾患のひとつとされ、”治療を行って綺麗に治る”というよりも、”その病気をコントロールしながら、再発しないように予防していく”というニュアンスの方が近いかと思います。
歯周病が治りにくい方の特徴
以下のような条件に当てはまる方は、歯周病がやや治りにくいことから、より重点的なケアが必要であるといえます。
① 日々のセルフケア(ご自宅での歯ブラシや歯間ブラシ)が思わしくない方
② 喫煙中の方
③ 糖尿病を患っている方
特に重要なのは①セルフケア
②と③については、喫煙や糖尿病は歯周病の増悪因子であることが明らかになっており、このような方は進行しやすく、やや治りにくい、と考えられます。
ただ、それ以上に重要なのが①ご自宅でのセルフケアが不十分な方、です。
なぜセルフケアが大切か
歯周病の原因はプラーク(歯垢)であることは以前のブログでもお伝えいたしました。
歯科医院に通院し、処置を受けた後は、口腔内の細菌も減少し、よい状態で帰って頂けます。しかし、歯科医院を受診した日以外は、毎日患者様ご自身でお口の中の状況をコントロールしなければなりません。
歯科医院に通院した日も、それ以外の日も、歯にプラークがついていない状態をなるべく維持することが、歯周病の治療で最も重要だといえます。
〔 歯周病 治療 プラークコントロール 喫煙 糖尿病 緑地公園 高井歯科クリニック 〕