血液サラサラの薬と親知らずの抜歯
- 2023年9月19日
- 親知らず
血液サラサラの薬と親知らずの抜歯
こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、血液をサラサラにするお薬と、親知らずの抜歯についてお話いたします。
血液をサラサラにするお薬とは?
歯科治療を受ける時、特に親知らずの抜歯処置時に注意すべき薬の中に、血液をサラサラにするお薬が挙げられます。
血液をサラサラにするお薬には、抗血小板薬と抗凝固薬の大きく2つにわけることができます。
具体的な薬名は、以下のようなものが挙げられます。
抗血小板薬:バイアスピリン、パナルジン、プラビックスなど
抗凝固薬:ワーファリン、プラザキサ、イグザレルト、エリキュースなど
それぞれについての詳細は割愛しますが、上記のような薬を服用中の場合、血が止まりにくくなるため、抜歯時には注意が必要です。
血液をサラサラにするお薬を飲んでいても、親知らずの抜歯は可能
このようなお薬を服用中であっても、親知らずの抜歯は可能です。
しかし、術後の出血には十分注意する必要があり、出血量が多い場合は抜歯窩を数針縫い、血の塊ができやすくして止血を試みる場合もあります。
また、患者様おひとりおひとりで、出血のしやすさは異なります。
抗凝固薬を服用中の場合、PT-INRという血の止まりやすさ(止まりにくさ)の指標となる検査値が重要となります。
もしも医科で血液検査の結果などをお持ちであれば、ご持参いただくことを推奨いたします。
帰宅後も注意が必要
血が止まりにくい患者様の場合、抜歯後一時的に止血できたとしても、帰宅後にじわじわと出血が続く可能性があります。
多くの場合は、丸めたガーゼをグッと噛みしめて安静にすることで止血してくれます。
しかし、まれに止血がなかなか起こらず、長時間にわたり出血が続く場合もあります。
帰宅後に血が止まらない場合は、抜歯をしてもらった歯科医院へ早めにご相談ください。
抜歯を行った当日は、以下のような行動で血が出やすくなります
・水で強く口をゆすぐ
・身体を大きく動かす
・飲酒
・長時間の入浴
特に、血液をサラサラにするお薬を服用している患者様は、上記の項目はお控えいただきますようお願いいたします。
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