親知らずの抜歯にかかる時間
- 2023年9月18日
- 親知らず
親知らずの抜歯にかかる時間
こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、親知らずの抜歯にかかる時間についてお話いたします。
抜歯の時間に関わる要因
親知らずの抜歯はスムーズに進めば数分で終わりますが、一定の時間を要する場合もあります。
親知らずの抜歯にかかる時間に関わる要因としては、以下のものが挙げられます。
① 術者の抜歯経験と技術
② 歯の状態
③ 麻酔がしっかり効くかどうか
④ 術後の止血
それぞれについてお話いたします。
① 術者の抜歯経験と技術
患者様にとって抜歯が楽に終わるかどうかは、術者の技術と経験に大きく左右されます。
問題なくまっすぐ生えている親知らずであれば、数分で抜歯処置は終わり、処置自体も簡単なため大きく時間がかかることはありません。
しかし、深く埋まっている歯や骨の切削、歯の分割が必要な場合、術者の経験によってかかる時間は大きく異なります。
当院では、大学病院や市民病院の口腔外科で経験を積んだ歯科医師が抜歯を行います。
親知らず抜歯の経験豊富な歯科医師だからこそ、患者様の負担を最小限に、抜歯処置を行うことができます。
② 歯の状態
歯の状態によって、抜歯にかかる時間は大きく異なります。
単純にまっすぐ生えている歯は、麻酔を効かせた後、1分程度で抜くことも可能です。
一方で、以下のような歯は、抜くのに時間を要することがあります。
・骨に埋まっている
・斜めに生えている
・むし歯で歯が崩壊している
・根の先が大きく曲がっている
このような場合、状況に応じた対応が必要となり、術者の技量にも大きく左右されます。
③ 麻酔がしっかり効くかどうか
親知らずの抜歯時には、しっかりと麻酔を効かせてから処置を行います。
これには、歯自体の要因と、術者側の要因があります。
歯自体の要因として、前回のブログでもお伝えしたような、歯ぐき周りの炎症(智歯周囲炎)が起こっていると、麻酔が効きにくくなります。
そのため、歯ぐき周りが強く腫れていたり、痛みが強い状態は、麻酔が効きにくいといえます。
また、術者側の要因として、麻酔を行う方法が挙げられます。
麻酔自体に強い痛みを感じてしまうと、痛みの閾値が低下し、痛みに過敏になってしまうこともあります。
豊中市髙井歯科クリニックでは、親知らずの抜歯に関わらず、全ての麻酔は電動注射器による麻酔を行い、できるだけ痛くなく、そしてしっかりと効いてくれる麻酔を心掛けています。
④ 術後の止血
歯の抜歯後、すぐに止血できるか血が出続けているかは、治療の終了時間に大きく影響します。
基本的には抜歯が終わった後、数分ガーゼを咬んでいれば出血は止まってくれます(うがいをするとじんわり血がにじむ程度)。
しかし、バイアスピリンなどの抗血小板薬や、ワーファリンなどの抗凝固薬を服用している患者様は、血が止まりにくく、止血に数十分の時間を要することもあります。
いわゆる、血栓症を予防するための”血をサラサラにするお薬”です。
このようなお薬を服用している患者様の多くは、出血が止まりにくいことを病院の医師から説明を受けていますが、お身体の状態によって止血にかかる時間には大きく個人差があります。
まれに、歯科医院では止血できたものの、帰宅後から出血が再度起こりなかなか止まらない、ということもあります。
抜歯の処置をお受けになる前には、必ず上記のお薬の服用をお知らせください(事前に問診票でも必ず確認いたします)。
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