こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、根管治療を受けた歯のその後の治療方法についてお話いたします。
根管治療を受けた歯は割れやすい
根管治療は、治療に伴って歯の内部を一定量切削する必要があります。
それによって、将来的に歯が割れる歯根破折のリスクが上昇します。
歯根破折を起こすと、ほとんどの場合歯を残すことはできず、抜歯となってしまいます。
そのため、歯根破折を防ぐために、奥歯の根管治療歯の場合、全周かぶせ物で覆うクラウンをかぶせる必要があります。
前歯は詰め物だけで終えることができる場合も
過去の様々な研究によると、前歯に関しては、必ずしもクラウンにする必要があるわけではないことが明らかになっています。
つまり、「前歯で、元のむし歯が比較的小さければ」根管治療後にレジンによる詰め物で治療を終えることができます。
奥歯はクラウンの有無で破折リスクに5倍の差
前から4番目よりも後ろの歯は、根管治療後にクラウンにするかレジンで詰め物にするかにより、歯が将来破折するリスクに数倍の差が生じます。
歯を削るデメリットはもちろんありますが、それ以上に、歯そのものが割れてしまう歯根破折は致命的なダメージとなります。
メリットとデメリットを天秤にかけて最終的には判断しますが、奥歯についてはクラウンをかぶせた方が安心だといえます。
執筆・監修者情報 髙井歯科クリニック 院長 髙井 駿佑Shunsuke Takai 根管治療(歯の神経の治療)を専門とし、マイクロスコープとラバーダム防湿を用いた精密根管治療を2,000件以上担当。大阪大学歯学部附属病院での研修後、医療法人晴和会うしくぼ歯科で副院長を務め、2023年に髙井歯科クリニックを開院。日本歯内療法学会専門医として、歯科医師向けセミナーの講師や専門誌・書籍の執筆も行っています。 経歴 資格 本記事は、髙井歯科クリニック 院長・髙井 駿佑(日本歯内療法学会 専門医)が執筆・監修しています。記事の内容は診療ガイドラインや学会発表・論文等をもとに作成していますが、症状や適切な治療方針には個人差があります。気になる症状がある場合は、自己判断せず歯科医院にご相談ください。


