タイトル
Vital Pulp Tissue Response to Sodium Hypochlorite
次亜塩素酸ナトリウムに対する生体歯髄組織の反応
目的
生活歯髄組織にヒポクロを作用させた時の反応を評価すること
Materials & Methods
42本の歯に下記の介入を行い、矯正のために抜歯
→2本はcontrol(アクセスのみ、洗浄なし)
40本をgroup A, Bに分ける
□Group A (20): non-instrumented
アクセスキャビティ後、冠部歯髄をirrigation
洗浄は15分間で5mlの量、洗浄後Caviで仮封
10: 5.25%ヒポクロ 10: saline
□Group B (20): instrumented
アクセスキャビティ後、K fileで#40 or 60拡大
拡大はApex-5mmまで、処置45分以内に抜歯
10: 5.25%ヒポクロ 10: saline
HE染色、Masson’s trichrome connective tissue stain
Results

-Control Teeth
アクセスのバーの形の歯髄に沿って、血餅が形成
表層下のわずかな範囲に歯髄のダメージが確認
-Group A
Saline: Compression bandはControlよりも明瞭
表層から0.5mmの範囲でControlより出血多い
NaOCl: 組織の溶解が確認(溶解量: 太い根>細い根)
出血はSalineより多く、Predentinも消失
カット面(洗浄面)から平均1.7mmまで影響
-Group B
Saline: 根管壁と側枝に残存組織を確認、predentin残存
NaOCl: 器具到達の有無に関わらず、predentinほぼ消失
ほぼ全てのケースで、根管壁の組織は溶解
Conclusion
・5.25%NaOClは、Salineに比べてFresh pulp tissueの組織溶解性が高い。
・その効果は、物理的に洗浄液が触れなければ得られない。
コメント
1970年代の古典的論文です。
ヒポクロVS生理食塩水の比較なので、「ヒポクロには組織溶解性がある」ということしか言えません。
組織に触れられなければ溶解性が得られない、という点は、今現在の根管洗浄を考える上でも重要なポイントといえるでしょう。
監修者情報

院長 髙井 駿佑
経歴
- 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
- 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
- 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
- 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
- 2023年 髙井歯科クリニック 開院
資格
- 日本歯内療法学会 専門医
- 米国歯内療法学会 会員
- 日本外傷歯学会 認定医