再発した 歯科からの紹介 臼歯

背景と経過

かかりつけの歯科医院様よりご紹介いただいた患者様です。

歯ぐきが大きく腫れており、おさえると膿が出ている状態でした。また、レントゲン写真では根尖部分の骨吸収像が認められました。

根の先端部分が大きく破壊されていたため、MTAセメントという、封鎖性と身体への親和性が高い材料を使用し、治療を行いました。

現在治療から1年以上経過していますが、歯ぐきの膿や腫れは消失し、良好な予後をたどっています。

▶️歯茎の腫れについてはこちらで詳しく解説しています>>

症例紹介

治療前
治療後

根尖部分が大きく拡大されている場合、通常の根管充填の方法では緊密につめることができません。本症例のような状況に対しては、MTAセメントという封鎖性の高い材料で根の先部分を緊密に詰める方法が第一選択となります。

治療詳細

主訴数週間前から歯ぐきが腫れて膿が出ている。痛みはないが違和感がある。
治療内容右下大臼歯の精密根管治療
治療期間2回(2週間)
費用154,000円(税込)
リスク・副作用根管治療後には、痛みや腫れが起こる可能性があります。
症状の軽減には数か月の期間が必要な場合があります。
根管治療を行った歯は、歯の破折(垂直性歯根破折)のリスクが高まります。

本症例と関連した他の根管治療の事例はこちら

▶️根の先に膿がたまり、上顎洞の骨も溶けている【50代女性】_症例22

▶️パーフォレーションに対してMTAセメントで封鎖を行った【50代女性】_症例38

▶️膿が大きく口腔外科で手術をするしかないと言われた40代女性患者様【40代女性】_症例35


監修者情報

院長 髙井 駿佑

経歴

  • 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
  • 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
  • 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
  • 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
  • 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
  • 2023年 髙井歯科クリニック 開院

資格

  • 日本歯内療法学会 専門医
  • 米国歯内療法学会 会員
  • 日本外傷歯学会 認定医
clinic

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