歯の移植|大阪府豊中市の歯医者・歯科|【公式】髙井歯科クリニック

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Tel. 06-4867-4850
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歯の移植(自家歯牙移植)

歯の移植|大阪府豊中市の歯医者・歯科|【公式】髙井歯科クリニック

歯の移植(自家歯牙移植)

歯を失ってしまった時、歯を移植するという選択肢があります!
食べることは生きること。
豊中市の髙井歯科クリニックは、患者様がいつまでもご自身の歯で美味しくお食事できることを目標に日々、診療しております。
しかし残念なことに、どのような手をつくしても残すことができない歯もあり、歯を抜かなければならないことがあります。歯を失った場合の治療の選択肢は、ブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラントの3つの方法が一般的です。しかし、条件が整っていれば、4つ目の選択肢として、ご自身の歯を抜歯し、それを失った歯の部位に移植することができます

歯の移植イメージ

移植、というと、心臓や腎臓など臓器の移植といったイメージがあるかもしれません。しかし、実は歯も臓器のひとつであり、移植という治療が可能です。さらに、移植するのは患者様ご自身の歯なので、術後の拒否反応やアレルギー反応の心配もいりません。
当院では、患者様ご自身の歯を残すことを第一に考えて治療を行っています。しかし、むし歯が重度に進行している歯や割れてしまっている歯は、残念ながら治療を行うことができず、抜歯となってしまうこともあります。
そのような場合、ブリッジ、義歯、インプラント以外の選択肢として、歯の移植治療を積極的に推奨しています。ご自身の歯を抜いて他の部位に移植して歯を補う治療のことを、自家歯牙移植(じかしがいしょく)といいます。自家歯牙移植は正しい診査診断に沿って行えば、およそ10年が経過しても高い成功率(生存率72.2%~98%)であることが報告されています(引用1、2)。

歯の移植治療のメリット

  • ご自身の歯を使用するので、身体にとって最も優しい治療方法である
  • 天然の歯には歯根膜という組織があり、これにより元の歯と同じ感覚で食事ができる
  • ブリッジやインプラント、義歯などの人工物による治療を避けることができる

歯の移植治療のデメリット

  • 移植した歯が生着しない可能性がある
  • 移植した歯に対して、根管治療(根の治療)と補綴治療(かぶせ物の治療)が必要
  • 移植した歯の根が短くなる、あるいは歯根が吸収する可能性がある
  • 適応となる歯(供給側、受容側とも)に制限がある

歯の移植治療には条件があります

残念ながら、歯の移植はすべての歯が適応とはなりません。いくつかの条件が必要となります。
適応となるか否かは、豊中市の髙井歯科クリニックにぜひお気軽にご相談ください。

抜かなければいけない歯(受容側)の条件

  • 歯の周りの骨が十分に残っていること
  • 歯がグラグラすることによる(歯周病による)抜歯ではないこと
    多くの場合、むし歯に関する問題での抜歯が適応となります

移植する歯(供給側)の条件

  • まっすぐに生えており、抜くときに歯を分割する必要がないこと
  • 移植したい部位に対して、歯の大きさや根の長さが適合していること
  • 大きなむし歯になっていないこと
  • 歯の根が曲がったり別れたりしておらず、単純な形をしていること

その他の条件

  • かみ合わせが過度に強くない方
  • 喫煙しない方
  • 御年齢(若年者であるほど、成功率が高い傾向にあります)

移植に使える歯・使えない歯

髙井歯科クリニックにおける歯の移植治療(自家歯牙移植)の流れ

1

抜歯予定の歯と、移植に使える歯のCT画像を撮影します。

2

三次元的に、歯や骨の長さや幅を計測します。

3

歯の抜歯と同時に、歯を移植します。

4

2~4週間後、移植した歯の根管治療を行います。
→根管治療は日本歯内療法学会専門医が行うため、より精度の高い治療をご提供できると自負しております。

5

およそ3ヶ月の経過観察を行います。

6

かぶせものをかぶせます。

7

3ヶ月に一度の定期検診時に、経過観察を行います。

歯の移植治療の流れ

歯の移植治療の費用

費用
治療費用 77,000円(税込)

当院では、歯の移植治療は自費診療でのみ行っています。 治療費用には、術前のCT画像検査費用、術後の根管治療費用が含まれます。 また、かぶせものの治療は別途、自費診療代金(ジルコニアクラウン)を頂戴しております

歯の移植治療の注意事項と意義

歯の移植は、歯を失ってしまってもまた新たに自分の歯で咬むことができる素晴らしい治療です。最大のメリットは、元の歯と同じ感覚でしっかりと噛むことができ、ご自身の歯でお食事できることです。
その一方で、歯の移植治療は、ブリッジやインプラント治療ほどの高い成功率ではありません。移植に限らずどのような治療でも共通していますが、治療自体がうまくいかないことや、数年後に移植した歯の根が吸収し、残念ながら抜け落ちてしまう可能性も否定できません。
そのため、結局抜かなければならない可能性がある(成功率がやや低い)のであれば、より確実性が高いブリッジやインプラント治療をはじめから選択するという考え方もあります。
現に、アメリカやヨーロッパでは歯科治療の費用が非常に高額であるため、極力成功する確率が高い方法を選択する傾向があり、歯の移植治療は積極的に行われていません。

しかし、移植治療のよいところは、患者様ご自身の歯をそのまま使用できる点です。うまくいけば、一生涯自分自身の歯で美味しくお食事することができます。また、もし仮に5年10年後に抜け落ちてしまったとしても、少しでも長い年月をご自身の歯を使用することができます。
豊中市の髙井歯科クリニックは、せっかく使えるご自身の歯があるのであれば、それを最大限活かし、患者様が長く健康でいることへの手助けになりたいと考えております。ご自身が適応であるか、どのように治療するのか、不安や疑問点があるかもしれません。ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

歯の移植(自家歯牙移植)症例

親知らずの移植症例

CASE 20代女性

主訴
他の歯科医院で歯を抜かないといけないと言われた。何とか自分の歯を残したい。
治療内容
下顎左側親知らずの移植治療
治療期間
1回(90分)
費用
77,000円
リスク・副作用
移植した親知らずが生着しない可能性や、歯根吸収が起こる可能性があります。また、術後の痛みや腫れが起こる可能性があります。長期的な経過観察が必要です。
  • 引用1)Autotransplantation of human teeth. A life-table analysis of prognostic factors. Int J Oral Surg. 1985 Jun;14(3):245-58. O Schwartz, P Bergmann, B Klausen
  • 引用2)A long-term study of 370 autotransplanted premolars. Part II. Tooth survival and pulp healing subsequent to transplantation. Eur J Orthod. 1990 Feb;12(1):14-24. J O Andreasen, H U Paulsen, Z Yu, T Bayer, O Schwartz
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