歯を抜いた後のドライソケット
- 2023年10月6日
- 親知らず
歯を抜いた後のドライソケット
こんにちは。豊中市緑地公園の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、歯を抜いた後に起こるドライソケットについてお話いたします。
ドライソケットとは、抜歯後に起こる骨への細菌感染
歯を抜いた後、通常であれば痛みや腫れは2-3日でおさまります。
しかし、ドライソケットになると、術後2週間から、長い時には1ヶ月以上、痛みが続くことがあります。
ドライソケットとは、「ドライ=乾燥」「ソケット=穴」を合わせたことばです。
抜歯をした部位には、抜いた穴(抜歯窩)に血餅とよばれる血の塊が形成されます。
その血の塊が、徐々に成熟し、抜いた穴をふさいでくれます。
しかし、ドライソケットになると、歯を抜いた穴に血餅がたまらずに、骨がむき出しの状態となります。
むき出しとなった骨に細菌が感染することで、術後の治りが悪くなり、強い痛みが長引く場合もあります。
ドライソケットの原因のひとつはうがいのしすぎ
ドライソケットは、抜歯窩に血餅がたまらないことが原因とお伝えしました。
その原因のひとつとして、うがいのしすぎが挙げられます。
うがいをしすぎると、血の塊が流れてしまい、抜歯後のドライソケットに繋がります。
抜歯後に気になるかと思いますが、過度なうがいは控えるようにお願いしています。
ドライソケットになった時の対処法
まずは、痛み止めと抗生剤の服用をお願いしています。
しかし、それだけでは症状が軽減しないことも多く、来院していただき状況に応じて処置が必要となることもあります。
感染の程度が軽度であれば、抗生剤の軟膏を抜歯窩に挿入して経過を見ることもありますが、再度麻酔をして掻爬(歯を抜いた穴を再度綺麗にする処置)を行い、新たな出血を促すこともあります。
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