インプラントに起こるトラブル
- 2023年4月9日
- インプラント
インプラントに起こるトラブル
こんにちは。豊中市緑地公園の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、インプラントに起こるトラブルについてです。
インプラントをしたが、すぐにダメになった
これまで多くの患者様のお話を伺っていると、「知人がインプラントを入れたが、すぐダメになったと聞いた」「インプラントをしても、数年でやり替えないといけないと言われた」という言葉をよくお聞きします。
果たして、インプラントはそんなにもすぐにダメになる治療なのでしょうか。
10年間の生存率は95%以上
インプラントの生存率(お口の中に残っている確率)を調べた多くの研究では、10年間の生存率が95%以上と高い数値が報告されています。
人のお口の中は、”湿っていて””咬む力がかかって””汚れがつく”という、人工物にとってはとても過酷な環境といえます。
しかし、インプラント治療を適切に行い、さらに自宅でのセルフケアに気を付けたり、定期検診に通うことで、長期にわたりインプラントを維持することが可能です。
では、なぜ”インプラントがダメになった”という話をよく聞くのでしょうか。インプラントに起こる問題について、お話いたします。
インプラントに起こるトラブルは、機械的な問題と生物学的な問題
機械的合併症
インプラントは、人工の根っこに歯を連結させる治療方法です。そして、インプラントはいくつかのパーツからなるため、お口の中の環境(特に咬む力)によって、パーツにさまざまなトラブルが起こります。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
・歯をつなぎとめるためのねじが緩むことで、インプラントの歯が揺れてくる。
・歯のセラミックの部分が咬む力によってかけてしまう。
このような事象は、インプラントが人工物でできていることに起因します。
機械的合併症では、インプラントは抜け落ちない
しかし、このような問題の多くは、特に重大なものを除いてはリカバーが可能です(緩んだネジを絞め直す、欠けた部分を作り直す等)。
では、多くの患者様からお聞きする”インプラントがダメになった”とは、一体が原因なのでしょうか。
それは、もう一つの問題である生物学的合併症(インプラント周囲炎)である可能性が非常に高いと推測できます。
次回、インプラント周囲炎についてお話いたします。
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