むし歯治療の粘土の型取り
- 2023年4月24日
- むし歯治療
むし歯治療の粘土の型取り
こんにちは。豊中市緑地公園の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
今回は、むし歯治療時に行う型取りについてお話いたします。
型取りは技工士さんに歯の情報を伝えるため
むし歯になると、レジン充填(白い樹脂の詰め物)以外の場合、必ず型取りが必要となります。
具体的には、インレー(金属の部分的な詰め物)やクラウン(かぶせもの)の治療です。
なぜ、型取りが必要なのでしょうか?
それは、”修復物が入るように削った歯の形を、歯を作る歯科技工士に伝えるため”です。
型取りの材料は、保険か自費かでも違う
保険診療の修復物の型取りはアルジネート
一般的に、型取りの材料はアルジネートという材料を使用します。
アルジネートとは、アルギン酸という海藻由来の成分を主成分とした粘土状のピンク色の材料です。
操作性がよく安価であり、ほぼすべての歯科医院で日常的に使用していると言っても過言ではありません。
水分や乾燥の影響で膨張したり収縮したりするため、正しく取り扱いをしないと若干変形のリスクがあります。
自費診療の修復物の型取りはシリコン
一方で、自費診療の修復物の型取りは、シリコンタイプの型取り材を使用します。
シリコンはアルジネートと比較して、一度固まると非常に変形しにくく、安定した形状を維持できます。
また、細部まで再現することができるため、アルジネートに比べてより精密な修復物を作ることができます。
しかし、材料自体が非常に高価であることや、アルジネートよりも取り扱いがやや難しいなどの特徴があります。
どちらであっても、トレーに粘土を盛って、固まるまでの維持が必要
型取りが苦手な患者様はたくさんいらっしゃいます。
特に、大きなトレーを入れたり、軟らかい材料を口腔内に入れると気持ち悪いというご意見をよく聞きます。
当院では、型取りをデジタル機器によるスキャナーで行っています
当院では、最新のデジタルスキャナーを使用した、光学印象という方法を取り入れています。
これは、従来の粘土が固まるのを待つ方法ではなく、お口の中をスキャンし、そのデータから修復物を作製する方法です。
デジタルスキャナーについては、次回のブログでお話いたします。
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