歯ぐきがチクチクする検査は何のため?
- 2023年3月21日
- 歯周病
歯ぐきがチクチクする検査は何のため?
こんにちは。豊中市緑地公園駅の歯医者(歯科医院)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
前回は、歯周病という病気について、簡潔にお伝えさせていただきました。今回は、歯周病の検査についてお話します。
皆さまは、これまで歯科医院で、歯ぐきがチクチクする検査を受けたことがありますか?
実はあの検査は、歯周病をはじめとして、お口の中の状況を把握するために非常に重要な検査となります。
歯周病の検査の種類
歯周ポケット
歯周病がどの程度進行しているかは、歯ぐきの溝の深さ(歯周ポケットといいます)が何ミリあるかが指標となります。これを測定するために、細い器具(プローブといいます)を使って、どの程度の深さまでプローブが入るかを確認し、そのミリ数を記録します。これを歯周ポケット検査といいます。健康な歯ぐき(歯肉)であれば、歯周ポケットの深さは2-3mmほどになりますが、中程度の歯周病であれば5-6mm、重度であれば7mm以上の深さになります。また、歯周病治療を行った後の検査時や、定期検診時にも、この歯周ポケットの深さは歯周病の状態を表すとても重要な指標になります。
BOP(Bleeding on Probing 歯周ポケットからの出血)
上記の歯周ポケットの深さの検査と同時に、歯ぐきからの出血の有無も確認します。健康な引き締まった歯ぐきであれば、歯ぐきを触っても出血しません。しかし、歯周病により歯ぐきに炎症が起こっていると、検査時に触った部位からじわじわと出血してきます。この出血は、炎症が強い部位や、普段の歯ブラシや歯間ブラシで磨き残しがある部位の指標になります。
動揺度
歯が揺れているかどうかを確認します。歯周病により歯を支える骨が吸収して減少すると、徐々に歯が揺れてきます。どの程度揺れているかを記録することで、どの程度歯を支える組織が残っているか(減っているか)を判断します。
上記の他にもいくつか検査項目があります。
これらを組み合わせて、歯周病に罹患している部位(どこの歯か)と、重症度(進行度合い)の診断を行います
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