甘いもの(糖分)とむし歯の関係
- 2023年3月9日
- 予防歯科
甘いもの(糖分)とむし歯の関係
こんにちは。豊中市緑地公園駅前の歯科医院(歯医者)髙井歯科クリニック院長の髙井駿佑です。
前回は、むし歯予防のポイントについてお話いたしました。今回は、その具体的な方法のひとつである糖分の摂取についてです。
むし歯になりやすい飲食習慣
甘いものを食べるとむし歯になることは、多くの方がご存じだと思います。では、以下の①と②の、どちらがむし歯になりやすいでしょうか?
①一度にたくさんの甘いものを食べる(飲む)
②こまめに甘いものを少量食べる(飲む)
実は、むし歯になりやすいのは、①ではなくて②の食べ方です。
むし歯予防に重要なのは、糖分摂取の頻度
むし歯予防で重要なことは、甘いものを口にする“頻度”です。
こまめに甘いものを口にすると、お口の中は常に虫歯菌が酸を出し続けている状態になります。
5個のキャラメルを1回で食べるのと、1時間おきに1個ずつ、5時間で食べきるのとでは、後者の方が圧倒的に虫歯になりやすくなります。
よって、むし歯になりやすい患者様は、特に甘いものを口にする”頻度”を減らす習慣作りがとても重要です。
特にむし歯になりやすいのは、砂糖飲料と粘着性のもの
また、むし歯の原因となるのは砂糖は、口にする頻度と同等かそれ以上に、飲食物の“性状(どのような種類の飲食物か)”が大きく影響します。
特に虫歯になりやすいものは、砂糖が含まれている飲料と、粘着性のあるキャラメルやソフトキャンディです。
砂糖含有の飲料は、一瞬で口の中全体に、隅々まで行き渡ります。例えばコーラであれば、500mlのペットボトルの飲料に角砂糖57g分が含まれています。
つまり、ペットボトルの底から2-3cm分は、全て砂糖でできていると言えます。
キャラメルやソフトキャンディ、グミなども、手軽に食べることができますが、歯と歯の間や噛む面の溝に入り込み、その部位に停滞し続けるため、むし歯になりやすい食べ物であるといえます。
最も有効なむし歯対策
日常的にこれらを飲食する習慣のある方は、「なるべく無糖のものに変える」「甘いものを口にする頻度を減らす」ことで、虫歯のリスクを大きく下げるこができます。
治療してもすぐに新たなむし歯になってしまいお困りの方、むし歯にならないようしっかりと予防したいとお考えの方は、ぜひご相談ください。
私たちは、小さな日常の変化の積み重ねが、将来の健康につながると考えています。
来院いただいた患者様のお話を聞かせていただいた上で、むし歯になりにくいようなアドバイスもさせて頂ければと思います。