背景と経過
突然歯ぐきが大きく腫れてきたとのことで、かかりつけの歯科医院を受診したところ、「根の先の膿が大きく、嚢胞になっている。根管治療では治らないので抜くしかない」と説明を受け、歯の保存を希望して当院を調べて受診されました。右下犬歯が虫歯になっており、レントゲンでは根の先端部分に大きな骨の吸収が認められました。精密根管治療は2回で完了し、術後1年時点で、根の先の骨吸収は完全に消失(骨が回復)しています。根の先の骨吸収が大きいと、治る確率はやや下がるとの論文もありますが、根の先の膿が大きいことが抜歯の理由にはなりません。また、根の先の骨の吸収の原因が嚢胞かどうかも、レントゲン画像では判断がつかないため、今回のケースのように可能な限り歯を残すための治療を行うことが望ましいといえます。
▶️歯根嚢胞と診断されても、通常の根管治療で治癒する可能性は十分にあります。
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症例紹介


本症例のように、元々の膿が大きくても、必ずしも手術が必要であるとは限りません。
根管内の細菌を減らし、緊密に封鎖することで、精密な根管治療で十分治癒する可能性があります。
▶️「歯根端切除が必要」と言われた方へ|本当に外科手術は必要?外科手術をせずに治す方法とは?
治療詳細
| 主訴 | 痛みはないが、歯ぐきが急に大きく腫れてきた |
| 治療内容 | 右下前歯の精密根管治療 |
| 治療期間 | 2回(2週間) |
| 費用 | 132,000円(税込) |
| リスク・副作用 | 根管治療後には、痛みや腫れが起こる可能性があります。 症状の軽減には数か月の期間が必要な場合があります。 根管治療を行った歯は、歯の破折(垂直性歯根破折)のリスクが高まります。 |
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監修者情報

院長 髙井 駿佑
経歴
- 2007年 県立宝塚北高等学校 卒業
- 2013年 国立鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 大阪大学歯学部附属病院 総合診療部 研修修了
- 2016年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 勤務
- 2019年 医療法人晴和会うしくぼ歯科 副院長 就任
- 2023年 髙井歯科クリニック 開院
資格
- 日本歯内療法学会 専門医
- 米国歯内療法学会 会員
- 日本外傷歯学会 認定医





